エルゴラ

エルゴラッソケリーのインタビューは面白かったですね。あの日*1、僕らの前に突然に現れた謎のブラジル人は、途中出場してきていきなりゴールネットを揺らしました。…実際にはオフサイドでノーゴールにはなったものの、ケリーが魅せる変幻自在のドリブルはスタジアム全員の注目を一挙に浴びることになりました。ショートコーナーから反転してのセンタリングや意表を突くヒールキック、そして絶対に奪われないキープ力、そのどれを思い出してもいまだに胸がワクワクしますし、過去の東京にはいなかったタイプの、まさに将軍の名がふさわしいプレーヤーでした。とても優しい性格の持ち主で、チーム・サポーターの輪にもすぐに溶け込んで、誰からも愛されていました。左足のシュートの精度がもう少し高ければ、いつセレソン入りしてもおかしくない選手でしたが、仮にそうだったとしたら僕らがケリーに出逢うことはなかったかも知れません。博多の森で不遇の大怪我をしたり、終盤のシーズンでは慢性的な膝の爆弾を抱えて思うようなプレーができないこともありましたが、どんなときでも一生懸命にチームのために頑張る姿にアマラオスピリッツの継承を感じました。そんなケリーですから、例えチームを去った今でも僕らの兄弟であることに違いはありません。プレーヤーとして彼の今後の成長を心から願ってやみません。
今回のエルゴラは前編で、土曜日発売分に後編が掲載されるみたいですが、その日の早朝に大阪へ旅立つので読むことはできなそうです。時間差でもいいからエルゴラのweb版にアップされるといいなーなんて思ってます。