出産前夜

5月5日、深夜0:00。
予定日を3日過ぎた妻に陣痛の気配がありました。「陣痛の間隔が5分間隔になったら産院へ連絡」ということで、時間を計ることに。0:45までの間に陣痛の回数は10回、…きっかり5分間隔。夜中だったけれども産院へTEL。しかし、助産婦さんと話をしている間に安心したのか陣痛が遠のいていく。「明け方まで様子をみましょう」ということになり一旦TELを切る。…大変だったのはここから。
夜中の2時ごろに再び激しい陣痛が!妻曰く「さっきとは比にならない」とのこと。c(>_<。)シ …しかしTELしておさまってしまうとアレなので、明け方まで我慢することに。悶え苦しむ妻に何をしてあげることもできず、あたふたするものの ゆっくりと時間は過ぎる。そして早朝の5時。「もう我慢できない…!!」という妻を車に乗せ産院へ直行!到着後、即入院。間隔を計ると約3分間隔。「よく頑張りましたね」という助産婦さんの励ましの声にほっとする妻。今日生まれれば5月5日の子供の日。なんとメデタイことか!(T▽T) ただ、陣痛がいくら間隔が縮まっても産道が拡がらなければ赤ん坊は生まれない。朝になり…、昼になり…、午後になり…、夕方になり…。陣痛と戦いながら、個室のベッドで産道が拡がるのを待つ。あいかわらず3〜7分間隔の陣痛に苦しむものの、なかなか生まれてくる気配はない。妻のほうは悲鳴ともとれる声をあげながら陣痛と戦っている。
「助けてぇ〜」
それにあわせるように、背中をさすったり飲み物を飲ませたりするけれど…(はっきりいってこういうときに男って役にたたないことを痛感…)。そんな状況でも足をバタバタさせてお腹の中で動き回るたまちゃん。「ママを苦しめないで、早く生まれてー!」お腹に訴えかける妻。(T-T) 先生からは「散歩にでも行ってきて気分転換しなさい」と言われる始末。いまのままでは分娩室に入ることすらできない。定期的な激痛に苦しみながら、散歩にいく二人。(×_×;)シュン
「…天気いいね〜」
「…。」
やはりそれどころではないらしい。こんなんで本当に生まれてくるんだろうか?「こんなに苦しいのに…」涙を浮かべる妻。何もできない自分。散歩から帰ってくると助産婦さんから一言。「どうやら微弱陣痛みたいですね。21時までに進展がなかったら今日は寝ましょう。ママの体力がもたないから。明日の朝になっても同じだったら、陣痛促進剤を使って産んじゃいましょう。ご主人は今日は帰っていいですよ、明日のためによく寝てきてください。たぶん今日は生まれないと思いますよ」
それを聞いてまた涙を流す妻。
「こんなに苦しいのに微弱陣痛なんですか・・・?」(T△T)
とりあえず妻も落ち付いてきたところで夕食をとり、「明日頑張ろう」という話をしてこの日は帰ることに。何となく妻も拍子抜けして陣痛が遠のいた様子。「でもまだ痛い…」。
この時点で時間は22時。寝てない妻は疲労困憊気味。明日のためにじっくり休もう、頑張れ妻!(T○T)ふぁいと!!

自宅に帰り、一人で簡単な食事をすませ 風呂にも入ったところで布団に入る。…が、当然眠れない。やっぱり病院で待機してようかな?…そう思ったとき電話が鳴った、妻からである。
「生まれそうっ!!すぐに来て!」
…時間は23:30、助産婦さん話が違うよー!?( ̄□ ̄;)!!真夜中に車をすっとばして産院へ!
産院についたのは0:00。妻は分娩室の中に運ばれていました。

(続く)