磐田戦

一夜明けて、多少冷静になってきたので昨日を振り返ってみた。
セカンドステージにおいて、藤田を欠いた磐田は絶不調である。そして昨日の試合には、グラウとヴァンズアムだけでなく名波と服部までもが不在であった。これ以上ないお膳立てが整っていた。ただ、二軍と称されたメンバーとはいえ、磐田の前田や成岡や菊地は素晴らしい才能を持った選手である。もう少し苦戦を強いられるであろう覚悟はできていた。穴といえばGKの山本くらいであると。しかし、普段の強烈なプレスをこの試合で感じることはなかった。
「勝てる試合だった」
戸田が献身的に走りまわりマークを外す。石川と加地で右サイドを突破する。キープ力の戻ったアマラオと 好調を維持するケリーとのコンビでチャンスを演出する。古巣への恩返しとばかりに左サイドを駆け上がる金沢。圧倒的に攻め続ける東京。守備ではジャーンと茂庭を中心に制空権を完全に掌握し、徹底したマークで磐田のシュートを枠に飛ばさせなかった(おそらく失点した2本のみ)
しかし、勝てなかった。磐田戦は、これで7連敗。実に2000年の初対決以来 勝っていない。
敗戦の理由は、またもや「ちょっとしたこと」であった。久々に脱力感しか残らない試合後を体感した。挨拶に来る選手に対して、立ち上がってブーイングするでもなく拍手を贈るでもなく、ただただ座席に座り込んでいることしかできなかった。そしていま、チームを勢いづけていた「何か」が欠けてしまったように感じた。たぶん「自信」とか「信頼」といった類のメンタル的なものであると思う。チームもサポーターも 優勝を諦めた訳では決してないけれど、精神的に受けたダメージが大きいのはそのためだ。次の対戦相手は、下位に低迷する京都。失った「何か」を取り戻さない限り 苦戦は必至だろうな。