李くん

先週ご紹介した韓国からの研修生の李くんと同行。なかなか礼儀正しく、日本語も比較的上手な好青年です。
話題がどこまで合うかというのを心配してましたが、彼のプロフィールはこんな感じ。趣味はドライブとインターネット。日本の教習所で運転免許を取得してマツダデミオを乗り回していて、日本は車とガソリンが安いと驚いていました。ネットに関しては日本のインフラ整備の遅れにカルチャーショックを受けたらしいです。ソウルではノートパソコンとワイヤレスアダプターだけ持って出れば、街や地下鉄構内で接続に苦労することは一切ないのだという。ちなみに彼の現在の住まいは埼玉県北本市。そりゃ住んだところが間違ってるよ(苦笑) しかし日本の携帯電話のウェブ通信には感心してました。韓国では携帯でメールを打つ習慣はあまりないそうです。さらに最新機種の端末が6〜7万円相当するらしく、0円の携帯とかは倒産した店の投げ売りですか?とのこと。好きな日本食は餃子に炒飯にカレーライス。それ、全部違いますからw
肝心のサッカーの話題についてですが、韓国のスポーツはプロ野球プロバスケの方が人気があるらしいです。しかし嬉しいことに李くんはサッカーについて最低限の興味と知識はあるようです。日本と同じで、韓国代表は応援するがKリーグは観ないという人がほとんどで、まあ李くんもそれに漏れず。その理由として、韓国は国土が狭く地元のチームを応援する意識はとても低い、安養LGや城南一和の選手でさえ実際に住んでいるところはソウル市内なのだという。逆に狭い国土だからこそ共通の代表を励ます民族意識は強いのだそう。

試しに日本代表の誰を知っているかを問いたところ、あまり詳しくないと言いつつも「中田は有名です。素晴らしい選手なのにもう引退しちゃったのですか?試合に出てませんよね」との返事。さらに聞くと「あとオジイサンみたいな顔の細くてフリーキックの巧い選手がいますね、誰でしたか?」と言われ、一瞬宮沢のことかと思ったけどやはり俊輔のことでした。「あ、あとは前園です」とのこと。
Jリーグで活躍した韓国人選手の名前は全て知っていて、「安貞恒*1李東国*2祖国では英雄なのか」と聞くと、「韓国人にとってサッカーの英雄は車範根*3ただひとりです」と。単身ドイツに渡って成功した功績は若い世代にも語り継がれている様子。しかも安貞恒や李東国については、「チヤホヤされてテレビに出るようになって実力が落ちた精神的に弱い選手」と駄目出し。「崔成国*4呉章銀*5などの世代も育っているよね」と若い選手に話をふってみたところ、「青少年代表のことは詳しくないのですが、崔成国は確かに素晴らしいです。呉章銀のことを私は知りません」というので、チャンの魅力を隅から隅までレクチャーしておきました。
最後にワールドカップ最終予選について。日本vs北朝鮮をどう思うか?の質問に、「間違いなく日本が圧勝するでしょうけど、もし負けたらサポーターが暴れて死者が出るんじゃないのですか?」というので、「仮に韓国が同じ立場で北朝鮮に負けたら、サポーターは暴れるでしょう?」と返すと「いや、相手が北朝鮮ならたぶん韓国人は暴れません。逆に北朝鮮が力を付けてきたぞ!という危機感から、老若男女が一丸となって軍事力増強に力を注ぐでしょう」とのこと。・・・さすが日本人の発想とはひと味違いますね(汗) ちなみに李くんは大学卒業とともに2年2ヶ月の兵役を済ませてきたそうです。

*1:嫁は元ミス韓国

*2:イドンク。ライオンキング

*3:チャブンクン元代表監督

*4:チェソング。リトルマラドーナ

*5:俺達のチャン