インフルエンザ

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うちの奥さんはインフルエンザでした。B型だって。11月頃に小児科で一緒に予防接種を受けたんだけどなー?あれはA型のワクチンだったんだろうか?うーん?
…と思って調べてみたら、現在のインフルエンザワクチンには、A型2種類およびB型1種類が含まれていて、A/ソ連(H1N1)、A/香港(H3N2)、B型のいずれの型にも効果があるそうだ。そっかー、でもそれならば、どうして妻はインフルエンザにかかってしまったのだろう?
理由はこういうことでした。インフルエンザワクチンというのは、いわば混合ワクチンのようなもので、前年の国立感染症研究所の流行予測に基づいて、ワクチン製造株比率というものが決定されます。2004/2005シーズンの場合は【A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)+A/ワイオミング/3/2003 (H3N2)+B/上海/361/2002】の混合株で製造されたのだそうだ。当然ながら、そのシーズンのインフルエンザの流行株とワクチンに含まれている株の合致状況によって状況が異なり、ワクチンを接種していれば絶対に感染しないということではないのだそうです。言うなれば系統予測が100%合致しない限りは、誰にでも感染の可能性が残っているということです。もちろん、ワクチンを接種するにこしたことはなく、予防接種さえ受けていれば「感染しても発病しないケース」や「発病したとしても軽くすむケース」が多く見られるということです。ちなみに、国立感染症研究所のホームページには、インフルエンザ流行レベルマップというものがあります。
そんなわけで、妻は実家へ疎開しました。今のところ子供たちには感染していないみたいなので安心ですが、今回のB型は潜伏期間が1〜2日ということなので油断はできませんね。みなさんもどうぞお気をつけ下さい。たとえ予防接種を受けていなくてインフルエンザに発症したとしても、近年はインフルエンザウイルスの活動を抑える新薬タミフルが誕生し、この特効薬の投与を受ければ二日程度で治るということです。昨年は生産量の半分以上を日本が輸入したんだそうな。ただし、これは発症後の48時間以内に服用しなければ、ウイルスノ増殖に効果が追いつかず、全く効果がないということですので、風邪っぽい症状が出てきたら、どうぞ早めに病院へいかれたほうが良いと思います。しかし、こういう怖い話もあるから、小さい子供へは飲ませないほうがいいかもです…。