素晴らしき哉5連勝

札幌 1-2 東京
最下位の札幌はカタール移籍問題で欠場したダビィの穴を全く感じさせないチームでした。残された選手がそれを補うかのように前へ前へとプレスを仕掛けて、それが功を奏す。ここ数試合で好調の西は徳永と対峙。彼の出来が良かったこともあり、東京の左サイドからの攻撃は完全に封じられてしまう。
前半をスコアレスで終えると、東京はエメルソンに代えて怪我から復帰したばかりの羽生を投入。キャプテンマークは佐原から羽生へ。ところがその数分後、羽生が負傷箇所を再び傷めてベンチへ退く。交代したのはこちらも長期離脱していたブルーノ。ちょっと心配な交代です。
なんとなく嫌な流れの中、セットプレーをクリアした流れから札幌に先制を許してしまう。この時点でまだかなりの時間が残されていたので、なんとかなるだろうと思いつつも、俄然元気になった札幌にいくつかの危険な場面を作られる。東京も浅利を中心に(!)良いシュートを放つがなかなか同点弾は生まれない。
さすがにそろそろ追い付かないと…という思いが頭をよぎりはじめたその時、カボレがボールをキープした右サイドを長友が駆け上がる。股抜きパスが長友に通り、長友から中央の赤嶺へ。DFのマークを背後から外した赤嶺へピンポイントのクロスが送られて、日本人トップ11点目となるダイビングヘッドが炸裂。同点!!
押せ押せムードの中、最後の交代カードは大竹。カボレに代わって入った大竹は、ファーストプレーで見事に結果を出す。センターライン付近から味方のパスを呼び込んで、そのままゴールに向かってドリブルするとミドルレンジから躊躇なくその左足を振り抜く。キーパーが懸命に伸ばした両手も及ばず、ゴール左隅にきれいな弾道が吸い込まれる。逆転!!
すげぇぇぇぇ!大竹は神の子かしら!!
こうなったら相手は最下位、試合の流れはこっちのもんです。残り時間を危なげなく凌ぎきった東京は見事に5連勝。勝ち点もトップに3差の45にのせました。