セミの羽化を観察しました(4年ぶり)

梅雨も終わりにさしかかり、大阪では少しずつセミが鳴き始めました。「そろそろかな?」とその時期を覗っていたことがあります。それはセミの幼虫の捕獲。
セミは雨の日は出てこないので、晴れた日の18〜21時くらいの時間帯に地中から出てきます。今週は雨ばかり続いていたので、「おそらく次の晴れの日に、一気に出てくるに違いない」という読みがありました。そこで夕御飯を食べたあと、長男と一緒に家の前の公園へ出かけました。
セミの幼虫観察は自分自身も人生で2回目。前回は2006年。当時、長男は4歳、長女は2歳。残念ながら子供達は羽化の瞬間までは起きていられず、寝てしまいました。さて、2年生と1年生になった今回はどうか。長男にとってはリベンジです。
 
時刻は20時半、公園に足を踏み入れて3歩のところでいきなり幼虫ゲット。あっさりしすぎて拍子抜けです。携帯ライトを照らして探すと、あちらにもこちらにも。幼虫さん、雨続きでストレスがたまっていたようです。これは読みがあたったのかも^^ ちなみに、こちらの種類はクマゼミ。関西におけるセミの代表格。

幼虫は直接触らず、木の枝にしがみ付かせて運びました。そして、いろいろと前回の教訓を生かしつつ、羽化の観察を開始。
前回は観葉植物に乗せて羽化させようと試みましたが、今回は最初から割り箸を使いました。そして部屋のエアコンを切り、電気を消灯。電気をつけっぱなしだった前回は、警戒されてかなかなか羽化を開始してくれませんでした。
 
セミを暗い部屋に残し、全員は別の部屋に移動。30分おきに様子を見に戻ってみることにしました。
すると、明るい部屋ではあれほど時間がかかったのに、さっそく羽化の態勢に入っているセミさん。間もなくして「パキ!」という音がして背中に亀裂が入りました。早くね?^^;

時刻は21時半。普段は寝ている子供達も、別室のテレビで「ハウルの動く城」を見ながら頑張って起きている。明日は休みだからいいか。
ほどなくして、セミさんの中の人が登場。おおー、順調順調。

22時すぎ、娘が「ねむたーい」と言って一旦はベッドにもぐり込むも、お兄ちゃんの「セミが全部出てるよー」のひと声で再び目が覚める。
羽根が伸びきっていないので何だかグロテスク。…しかし、子供達は「かわいい〜♪」と声をそろえる。うーん、大人の目で見ちゃいけないのかもしれない。

そして22時半。ついに最終形態。エメラルドグリーンの美しい羽根を広げています。このまま身体が乾くまで朝まで動きません。このままソーっとベランダへ。
最後まで観察した子供達も満足し、後日、絵日記を書いてくれることになりました。夏休みの自由研究、完了です。