4-2-3-1

FC東京は今期より、原新体制のもとチーム改革に取り組んでいる。2000年にJ1へ昇格してから象徴される『堅守からの速攻』のカウンターサッカーから、より攻撃的な『スペイン風サッカー』へ。中村俊輔に皮肉られた『部活サッカー』からの脱却である。具体的には、昨年多用された『4−5−1』のシステムから、『4−2−3−1』のシステムに変わる。
 
    アマラオ
福田       由紀彦
    ケリー
  三浦文  浅利
藤山 伊藤 ジャーン 加地
    土肥
 
・・・一見変わり映えのないようにも見えるけど、中盤の3(いわゆる佐藤由紀彦、ケリー、福田健二の3人)をより攻撃に参加させる、ということらしい。実際に新体制で行われたテストマッチさえ見ていないのでなんとも言えないのだが、『攻撃的なサッカーをめざす』という響きはなんとも頼もしいし、嬉しい(・・・諸刃の剣という言葉もあるが)。システムうんぬんについて偉そうに語る事はできないので、韓国代表のヒディングの言葉から『4−2−3−1』システムについて勉強してみた。ご存知のとおり、実は韓国代表もこの『4−2−3−1』システムへの変革を目指している。このシステムの最大のポイントは、3バックのシステムを持つチームと対峙した時だ。システムが上手くはまった時の例。1トップのキープ力のあるFW(東京の場合はアマラオ)が 相手のセンターバックと1対1になった場合、相手の両サイドバックのどちらかが 必然的にセンターバックのフォローに入る。その際には、当然ながら片方のサイドにスペースが生まれる。そこで由紀彦などのウィングハーフ的な選手が飛び込む。
必然的に相手のサイドハーフの選手は下がり気味になり、5バックのようなシステムを取らざるを得ない。1トップの後方に控える中盤選手(ケリー)は、比較的自由なポジションを得られることになる。現在このシステムを採用しているのは、スペイン代表やフランス代表、クラブチームではレアルマドリードマンチェスターUなど。時代の先端のシステムである、ともいえるようです。ちなみに、このシステムを採用し さきに行われたゴールド杯に挑んだ韓国代表は、準決勝まで進んだもののコスタリカに敗れ、結局は4位に終わっています。さて、FC東京にとって この新システムが吉と出るか凶と出るか? 非常に楽しみです。世界の強豪クラブと比較するのもおこがましいですが・・・(笑)