ハクキンカイロ(青赤)

先日ご紹介したハクキンカイロ、興味を持たれた方から何通かメールをいただきましたのでその続きを。

実は大正時代に日本人が発明したものなんですね。その原理は、燃料となるベンジンを直接燃やすのではなく、気化したベンジンがプラチナとの触媒作用で酸化発熱するという仕組み。わずか25ccのべンジンで最大約24時間保温できる低燃費で、かつ使い捨てカイロの13倍という温かさ。繰り返し何度でも使える上に、空気も汚さずゴミも出しません。80年という歴史を感じさせず、最近の流行りというのも頷ける気がしました。
さて、そのハクキンカイロ、ふたを開けるとこんなふうになっています。右は付属の電池と、燃料となるベンジン
  
注油カップをセットしてベンジンを注ぎ、電池の熱を利用してプラチナの触媒反応を開始させます。
 
接触温度計を使って計測してみました。左が着火前で「18.1℃」、右が着火後30秒で「42.4℃」。使い捨てカイロと違うのは、こうしてすぐに温まるという点です。放っておくと、55〜60℃くらいまで上がります。
 
とても素手では持てないので、付属の収納袋に入れて持ち運びます。…が、その袋のデザインがどうにもあれなので、奥さんにお願いしてケースを作ってもらったのでした。

まずは図面を書いて、と。素材はフリース地です。
 
スポンサーロゴなどをフェルトで作成し手縫い(一部貼り付け)します。背中のエネスタの赤い点々なんて、まさに芸術もの。  
フリースはポリエステル100%なので、内袋も準備してくれました。ミシンカタカタ、ミシンカタカタ。そして、完成品がこちら!
  
すごい、素晴らしい!!大満足であります。冬場のサッカー観戦に、大活躍してくれそうです。良い奥さんを持ったものです(笑)
 
ちなみに、同時進行でミシンを一切使わず、私が手縫いで作成したバージョン(写真右)もあります。並べてみると、明らかに完成度が低く、あっという間にボロボロになりそう。いまのところ使い道はありません(苦笑)

 
<追記>
そんな中、三洋電機から使い捨てしない充電式カイロ「eneloop kairo」が発売されます(12/1〜予定)。定価4000円前後ということですが、これはこれでいいんじゃないですかね!

SANYO 「eneloop kairo」 充電式内蔵カイロ KIR-S1

SANYO 「eneloop kairo」 充電式内蔵カイロ KIR-S1

充電式で、連続して約5〜6時間使え、使用しない時はON/OFFの切替ができるそうです。家電としては、980〜1980円くらいかなぁと思いますけど。