サッカーボーイズ

先週のエルゴラに載っていた広告が目に付いて、どうしても読みたくなってしまった2冊。「サッカーボーイズ〜再会のグラウンド」と「サッカーボーイズ13歳〜雨上がりのグラウンド」(はらだみずき著)。
近所の書店を探し回ったけれど見つからないので、楽天の余ったポイントを使ってネットで取り寄せました。すでに読んだ方もいらしゃるかと思いますが、ぜひぜひ読んでいただきたいです。お勧め。なんと、主人公の男の子の名前が「遼介」!サッカーを始めたばかりのうちの長男と同じ名前だったり(笑)
前作では小学6年生の1年間を、後作で中学1年生の1年間を舞台として、それぞれの年代で成長する思春期の子供達の心の中の思いや葛藤、指導者の思いや葛藤、そして親としての思いや葛藤を、この年代らしい爽やかなストーリーの中に織り込んでいます。けっして肩肘を張ったような熱いサッカー小説ではなく、どこにでもある普通の小学生たちの姿を子供達の視線に立って描いた小説です。大人が形成した「指導スポーツ」であるサッカーと、純粋に「サッカーを楽しむって何だ?」ということの接点と矛盾を大きなテーマにしています。
あまりの面白さに2冊を一気読みしてしまいました。サッカー好きの皆さんに、この本を強烈にプッシュしたいです。
続編、いつか出るのかな。14歳、15歳と成長した主人公や仲間達の姿も見てみたいなと思います。

サッカーボーイズ〜再会のグラウンド

どんなサッカークラブにもストーリーがある。どこの街にでもある少年サッカークラブ。最後の大会を目指して、新6年生チームの卒業までの物語がはじまる。チームの低迷に怒りをあらわにする監督。輝きを失っていく選手。強豪チームから移籍してきた転校生。個性豊かなチームメイトたち。…そして、新たに加わった謎の新任コーチ。桜の咲く春から、再び桜が芽吹く春までのサッカークラブの子どもたちとコーチ、その家族たちの物語。


サッカーボーイズ13歳〜雨上がりのグラウンド

桜ケ丘中学校サッカー部に入部した遼介、同じ学校に通いながらJリーグのクラブチームに入団した良。小学生時代同じ桜ヶ丘FCで「ダブルリョウ」と呼ばれたふたりは、異なる環境でサッカーを続ける。競技スポーツという新たな領域のグラウンドに立ったサッカー少年たち。―ダブルリョウとその仲間たちの物語。